
「CHANGTING GALLERY PRIZE 2025」
中村奈津希、岡村あい子、丸山咲、並木咲、Mモト、三瀬凌雅、少女、hellowakana
2025.5.3(Sat)-5.25(Sun) 月、火休み
13:00-19:00
会場:東京都中央区日本橋久松町4-12コスギビル4F 長亭GALLERY
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長亭GALLERY展2024の受賞者グループ展を、2025年5月3日~5月25日に開催いたします。審査員であるOJUN氏、諏訪敦氏、沓名美和氏により厳正な審査に基づいて、受賞された7名と人気賞の1名のアーティストは、今回の展示を通して、今後のアート業界にどんな衝撃を与えるかを期待しております。
受賞ページ
https://www.changting-gallery.com/ctgallery-award4
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グランプリ
中村奈津希 Natsuki Nakamura
1999年 熊本県生まれ
2022年 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業
個展
2023年「セピアなストローク」Art Gallery Mejiroyama 神奈川
2024年「煙が南になびく」七面坂途中ギャラリー 東京
グループ展
2025年「silhouette」上野の森美術館ギャラリー 東京
受賞
2024年 長亭GALLERY展2024 グランプリ
絵があることで、そこにはない場所や時間が変質し、私たちが捉えている物事の見え方が変わる瞬間があります。それは、重力であったり、見えない力が私たちの意識に入り込んでくるようなものです。そのようなものが存在することによって、ある空間が変容していくような絵を私は描きたいです。
私の地元には多くの自然があります。祖父の家に行くまでに見える積まれた石垣や山、生い茂る草木から感じる不思議なエネルギーは、白いキャンバスから発せられる感覚と似ていました。それは、例えば山は、言葉の意味で考えても非常に広いものだと思います。なぜなら、山にはたくさんの事象があり、細かな植物や虫たちの声、土、石などは、その一つをとってもたくさんの名前や意味があるからです。
ただのキャンバスも、思い浮かべる白いキャンバスよりももっと多くの事象があるように私は感じます。それは、人間が自然に手を加えたり、自分たちの生まれた場所から生きる場所へと変容させるような行為だと思います。白いキャンバスと私という関係性は、一つの時間と空間を共存させるための行為であり、その結果、私や他者に対しての意識にまで影響するものが現れます。
そういった行為を残すために、何度も生まれる現象やイメージを、作ったり壊したりするやりとりを通して、忘れたり思い出すことを丁寧に拾い上げ、掴んだまま離さないようにしたいのです。そうやって作られるものが鑑賞者との引力を強め、その世界や意識を変容させられるような絵を描きたいです。
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優秀賞
岡村あい子 Aiko Okamura
略歴
2022 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科油絵専攻 卒業
2024 武蔵野美術大学 大学院造形研究科修士課程 油絵コース 修了
2024 学校法人武蔵野美術大学 油絵研究室 助教 就任
受賞
2024 12 「長亭GALLERY展2024」優秀賞
2024 06 池袋アートギャザリング公募展「IAG AWARDS 2024」 奨励賞
2024 03 令和5年度 武蔵野美術大学 修了制作 優秀賞
2022 06 2022年度三雲祥之助賞 受賞
2022 03 令和3年度 武蔵野美術大学 卒業制作 優秀賞
展示その他
2025 02 グループ展「【DIALOGUE】~My other self」(アートかビーフンか白厨、六本木)
2025 01 個展「虚空の輪郭」(TAKU SOMETANI GALLERY、渋谷)
2024 12 「助教・助手展2024」武蔵野美術大学助教・助手研究発表 後期
2024 12 「長亭GALLERY展2024」(CHANGTING GALLERY、日本橋)
2024 05 池袋アートギャザリング公募展「IAG AWARDS 2024」(東京芸術劇場5Fギャラリー2、池袋)
2024 04 「2023年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作優秀作品展」
2024 03 「ブレイク前夜展2024 in Artglorieux of Tokyo」(GINZA SIX、銀座)
2024 03 アニメーション上映/展示企画「MOVOP」(ディジティ・ミニミ、渋谷)
2023 10 「ブレイク前夜展in金沢」前期(ASTER、金沢)
2023 09 武蔵野美術大学諏訪敦研究室展2023「セキララコーヒーを探して」(CHANGTING GALLERY、日本橋)
2023 08 BSフジ「ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜」#386 出演
2023 04 グループ展「柵をうつ」(KOGANEI ART SPOT シャトー2F、小金井)
2022 09 武蔵野美術大学諏訪敦研究室展2022「なつのとむらい」(CHANGTING GALLERY、日本橋)
2022 04 「2021年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作優秀作品展」
岡村の作品は時間の層を持つ絵画だ。絵の具を重ねて重厚な質感を表現するように、空気のざわめきや呼吸のためらいを時間軸の厚みで描き出す。そのため一般に想像されるアニメーションと本質的に異なっている。岡村の作品はシナリオを持たず大きな変化も起こらない。“ナラティブや場面の転換を削ぎ落としたアニメーション”とも言えるが、同時に “時間軸を持ち込んだ絵画作品”とも言えるだろう。アニメーションと絵画の境界線を曖昧にするものだ。
原点はコロナ禍だ。なにも起こらない日々。知らないうちに重要なものを失っているような恐怖や孤独を前に、成すすべなく時間ばかり過ぎた。そしてそういった感覚がコロナ禍に限らず私たちの内面に存在すると気づくまでそう時間はかからなかった。人間が内側に抱える世界に置き去りにされる感覚を「動かないアニメーション」で表現するようになる。
人間が世界を目撃するとき、肌を風が撫で目の中の細胞はざわめいている。言い表せぬ不安を抱える人の前に闇夜は蠢いてみせる。部屋の隅でしくしく泣いた記憶や、打ちひしがれ道端でたそがれた過去、それら“空白”の時間がモチーフの主軸となっている。
絵画に時間軸を持ち込むことで、キャンバスに描かれた絵では起こり得ない「いくら待ってもなにも起こらない」を起こす。時間軸上に執拗に線描を重ね人の繊細な心の動きを表現する。岡村のアートは“物語を排除したアニメーション”でありながら“時間という層を塗り重ねた絵画”なのである。
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特別賞
丸山咲 Saki Maruyama
<来歴 >
2002 東京生まれ
2021 武蔵野美術大学造形学部日本画学科入学
2025 同学視覚デザイン学科卒業
<展示歴>
2023.2 山田太朗・丸山咲二人展『モラトリアムジャーニー』
2023.6 THE blank GALLERY 『Group Exhibition EPIC PAINTERS vol.13』
2023.10 THE blank GALLERY 『VIEWS and FACES Vol.3 - 風景と人物-』
2024.2 渋谷東急プラザ +ART GALLERY 『ART Students STARS vol.3』
2024.3 ギャラリー美の舎 個展『名前を脱ぐ』
2024.6 長亭ギャラリー 『日常』
2024.7 麗人社ギャラリー 『shade』
2024.10 galleryTOWED 『窓をあけて、裏白がみえて、』
2024.11 長亭ギャラリー 入選者グループ展
2025.2 biscuit gallery 『grid4』
慣れ親しんだ漫画や小説といったメディアを意識しながらも、絵画でしか存在しえないイメージを作ることを模索している。
最近は小説の行間や、絵画のなかのモチーフとモチーフの間の空間といった余白に注目している。
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奨励賞
OJUN賞
並木咲 Saki Namiki
〈略歴〉
2000年 群馬県生まれ
2019年 高崎経済大学附属高等学校芸術コース美術系卒業
2020年 多摩美術大学絵画学科油画専攻入学
2024年 多摩美大学絵画学科油画専攻卒業
2024年 多摩美術大学大学院美術研究科油画専攻博士前期課程入学 現在1年に在籍中
〈展示・活動歴〉
2022年個展「I'm here」"meee" Gallery Tokyo(中野)
グループ展「EPIC PAINTERS VOL.9」原宿 THE blank GALLERY(原宿)
イベント展示「Art to -」渋谷ヒカリエ(渋谷)
2024年東京五美術大学連合卒業展 国立新美術館(六本木)
2人展「水を切る 舟を漕ぐ」小金井アートスポットシャトー2F(小金井)
個展「現 地 点」銀座蔦屋書店インフォメーションセンター前(銀座)
グループ展「長亭GALLERY展2024」長亭GALLERY (日本橋)
〈受賞歴〉
2024年 長亭GALLERY展2024 奨励賞(O JUN賞)
〈レジデンス〉
2024年 榛名湖AIR
近年瞬きの早さで変わりゆく社会の動きは、泳ぐことも浮くことも沈むことも難しいような水の中で、もがいているような感覚を覚えます。見落としてしまいがちな近くにある存在や小さな出来事。それらは絵を描くとふと思い出され、また明日も頑張ってみるかと勇気をもらえたりするのです。 『なぜ絵を描くのか』を問い続けることは、すなわち人間がこの世界で今日までなぜ時代を紡いできたのか、生きることの根源を探ることになると考えています。
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諏訪敦賞
Mモト Emumoto
2003 福岡県出身
2024 武蔵野美術大学 造形学部 油画科 入学
2022
「SHIBUYA STYLE Vo.16」西武渋谷店 ( 東京 )
2023
「LongPress, Flick, PinchDown ,Swipe」 Gallery10[TOH] ( 東京 )
「SHIBUYA STYLE Vo.17」西武渋谷店 ( 東京 )
「ARTMARKET 2023」 OIL by 美術手帖 ( 東京 )
2024
「かたちの意味」SUNABA GALLERY( 大阪 ) 「International Dialogue」Biscuit gallery ( 東京 )
「My Sweet Home」Gallery10[TOH] ( 東京 )
「SHIBUYA STYLE Vo.18」西武渋谷店 ( 東京 )
「midpoint」Zoeee 2F ( 東京 )
美しく整列されたものや美しく造形されたものを破壊する快感や「美しいを壊したい」と思うその無意識下の衝動的感情における背 徳感を基に、量子論の観点から破壊によって起こる人間の精神的変化や記憶や情報が与える内在的な影響を起点として制作している。
情報の破壊によりノイズを与えることで見えなくなったものを目の前にした時に、脳がその先を『補完、想像、予測』をすることは、 幼き子供たちに何者にでもなれる可能性があるのと同じであるように見えないということは何ものにでもなりうると無限に広がる幅を 得て、不可知で茫たる新しい可能性が生まれる。
その情報の変容と画面上の破壊をリンクさせ、自らの手で破壊を繰り返す。
つまりグレーをグレーのままで良いのだと受け入れるという曖昧で変容的な態度は、同時に全てのものに可能性を与えることの出来る 美しさであると作品を通してこの世に静かに示唆することが、
私の制作であり、活動の根幹として存在している。
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沓名美和賞
三瀬凌雅 Ryoga Mise
2002年生まれ
香川県在住
2022 個展 「愛のバラード」at back pack books
2024 桑沢デザイン研究所 昼間部卒業
2024 桑沢デザイン研究所 卒業制作展 新人賞
2024 長亭ギャラリー展2024 奨励賞
自分にとって絵は、すべてのものと同じ空気中に存在している自分を自分以外の空気中の存在側から触れて、互いを交換することです。
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長亭GALLERY賞
少女 SONYO
少女 (SONYO) 1999年生まれ、韓国ソウル出身。 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻
卒業 東京藝術大学美術研究科油画専攻 修了予定
展示歴 Exhibitions
2024 「CHANG TING GALLERY EXHIBITION」(東京・馬喰横山/長丁GALLERY)
2024 「GROUP SHOW」(東京・日本橋/MITSUKOSHI CONTEMPORARY)
2024 「DISTANCE-絵画への距離-」(東京・天王洲/MU gallery)
2023 「ポットパイ」(東京・上野/yuga gallery)
2023 「SHIBUYA STYLE vol.17」(東京・西武渋谷)
2023 「魔女は血の色の魔法が使える」(東京・明治神宮前/HIRO OKAMOTO gallery)
2023 「LIFE×ART on paper works」(東京・表参道 /スパイラルガーデン)
2023 「ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2023」 (東京・行幸地下ギャラりー)
2023 「海の中で火をおこすこと」(東京・六本木 /cleargallery tokyo)
2023 「Born New Art vo.3」 (東京・渋谷 /+ART gallery)
2022 「ARToVILLA MAERKET」(東京・渋谷/FabCafe TOKYO)
2022 「The Finders福岡」(福岡/overground)
2022 「Pink parade」(東京・高円寺/BLANK)
2022 大阪阪急本店3F something good studioにてPOP UP開催
2022 「nightmare of now」 (東京・六本木/cleargallery tokyo)
2022 「SCREWDRIVER」 (福岡/HafHFukuoka THELIFE)
2022 「KOREAN GROUP SHOW」 (フランス/gallery joyana)
2021 「Nightmare of day」 (福岡/artpod99)
2021 「LUCKYC HARM」 (イギリス・ロンドン/mooseyart)
2021 「げきりん♡過酷ューション」(東京・新宿/新宿眼科画廊)
2021 「あなたの世界を壊すピンク色」(東京・新宿/新宿眼科画廊
「あなたの世界を壊すピンク色」という言葉を基盤に、少女として現代社会を生きている中で感じるあらゆる違和感や女性性に関する自分の向き合い方を、 ピンク色を主とする特有の鮮やかな色彩や描き方で表現し、絵画作品の制作を中心に活動している。
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人気賞(来場者一人一票で、票数が一番多い作家さんが人気賞を得る。)
hellowakana
1999 岐阜県出身
2023 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻学科コース 修了
忘れるべきでない自身の純粋な感覚を、新鮮なまま残す・再起させる為に「自分を捕まえる罠」を仕掛け幼い自分を誘き寄せる事をしています。これらは「住」に含まれる内装装飾とそれらに付属する幼少期の体験から生まれた作品です。自身が暮らしてきた環境を意識し寄り添う事で、愛のある罠を仕掛けます。