「なつのとむらい」
岡村あい子、おひの にほ、Zhang Mengwei (MUI)、Soukayou、応鳴
2022.9.10(Sat) - 9.25(Sun)
13:00 - 19:00 月、火休み
会場:東京都中央区日本橋久松町4-12コスギビル4F 長亭GALLERY
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ステートメント
九月、この夏の終わりに 5 人の現役美大生による展覧会「なつのとむらい」を開催する。武
蔵野美術大学大学院、諏訪敦ゼミのメンバーとして初のグループ展であり、新作を中心とし
た展示になっている。
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私たちはそれぞれの制作活動の中で、過ぎ去るものへのアプローチを試みてきた。過去を作
品という現在に持ち込み昇華しようとする行為は、失ったものを供養し今在るものを慰め
る「弔い」に似ている。このワードを後悔とは真逆の、哀愁こそ感じれど前向きな言葉とし
て捉え直し、作家として自分たちの制作を次へ進ませるためのテーマとして掲げる。
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五つの異なる画面を通じて、それぞれのメディアで可能性を探究していく。この春ゼミをき
っかけとして出会った私たちは、各人各様の個性を持っている。本展でどのような姿になる
のか、5 人が起こす化学反応をぜひご覧いただきたい。
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⚫ 岡村あい子
1999 日本 神奈川県 出身
2022 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科油絵専攻 卒業
2022 武蔵野美術大学 大学院造形研究科修士課程 油絵コース 在学
受賞
2022 令和 3 年度 武蔵野美術大学 卒業制作 優秀賞
2022 2022 年度三雲祥之助賞 受賞
呼吸の震えが、すくむ足が人知れず孤独を訴えることがある。あの瞬間をまた思い出せるよ
うに、作品を通じて共有できるように。わずかな躊躇いを見逃さないシンプルかつ重厚なア
ニメーションで孤独を語る。
⚫ おひの にほ
1994 日本 東京都 出身
2022 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科油絵専攻 卒業
2022 武蔵野美術大学 大学院造形研究科修士課程 油絵コース 在学
受賞
2021 「100 人 10」選抜(ShinwaAuction)
展示
2022 個展「付かず離れず感じていたい」
見た目や話し方、年齢による表層の変化など細かな情報が多すぎて、そのものの真髄がよく
分からない。そこで、それらに布を被せ見えないようにして、その人の真髄が読み取れない
か模索する。
⚫ Zhang Mengwei (MUI)
張 夢瑋(MUI)
1995 中国 咸陽市 出身
2018 中国西安美術学院グラフィックデザイン 卒業
2022 武蔵野美術大学 大学院造形研究科修士課程 油絵コース 在学
作品は、ペインティング、ドローイングを中心に展開している。
身体は朽ちてなくなる。そのなくなった身体を想い出す。亡くなったからこそ想い出すこと
ができる。そうして想い出された身体とかつて物として在った身体のイメージの差異を記
録する。
⚫ Soukayou
1996 中国四川省成都市 出身
2022 武蔵野美術大学 大学院造形研究科修士課程 油絵コース 在学
展示/受賞
2020 JAGDA 学生ポスターアワード
入選
2021 ミニアート展 2021 vol.1/gallery2511
2022 ArtOlympia2022 佳作表彰
2022 現代美術展 入選
重複の描く動作で作品に悲しみや不安などの感情を反映し、見直し、理解してみる。この流
れを何回でも繰り返し、ネガティブな感情の原因や解消する方法を探求しながら、自分なり
の表現形式を追求している。
⚫ 応鳴
YING MING
1997 中国浙江省出身
2019 浙江省科学と技術大学アニメーション 卒業
2022 武蔵野美術大学 大学院造形研究科修士課程 油絵コース 在学
この世の苦しみは、様々な場所で何度も繰り返されてきた。仏教の因果観に逆らわず、白と
黒の世界で巡り巡って災難を記録する。因果の再考を呼び起こさせることに祈りをささげ
る。